夏一番気を付ける体調変化といえば「夏バテ」「熱中症」です。昔よりも熱中症になる人が増えた気がするのは気のせいかしら?もちろん気温が昔よりも上がっていることもあると思います。食生活の変化や生活スタイルの変化にも影響していると私は思います。
私がアトピーを改善するために実践している分子栄養学。自分の体にどの栄養素が足りなくて、不調になりやすいのか?がわかる栄養学です。これはちょーーと難しいのでわかりやすくざっくり夏バテと熱中症について書きますね!
人間の体の水分量の違いを知ってる??
人間の体って水が多いのは皆さん知っていますよね?でも体形や加齢で量が減ります。でも体を維持するために必要な水分は変わらないので、60%以下の人は少しでも減ると体調を崩すことになるわけですね。
成人・・・・・・50-60%
肥満・・・・・・40%
高齢者・・・・・50%
乳児小児・・・・70-80%
私も驚いたのは「肥満」は一番水分量少ないことです。なぜ????私は水分少なめってこと?
牛肉を想像してみてくださいw赤身の肉とサシ多めの肉、ドリップが出やすいのは??スーパーで見ていても、ローストビーフ用などの赤身の部位はドリップが出ていますよね??
脂肪って水分を保持できないんです。赤身ってイコール筋肉の部分です。筋肉って水分を保持することができる。人間も同じです。
このことからわかるのは高齢者になると筋肉が衰えて、水分保持ができなくなり、50%となります。
乳児ははちきれんばかりにモチモチぷにぷにで水分多めなのがわかりますよね!水分が体を維持しているため、増減に敏感で大人以上に注意が必要なわけです。
「水」+「ミネラル」が大事
熱中症予防に「水」を飲めばいいと思ってない?体の水分=水 という考えが間違っています。
汗を出して人間は体温調節をするわけですが、汗は真水ではないですよね?舐めたらしょっぱい!体のミネラルが外に出ているんです。
体の水分は、いろんなミネラルが調和をとって正常に働いています。この調和が崩れると生命維持に赤信号が出るわけです。
想像してみて?汗をかいてミネラルが水分と一緒に外へ出たところに、「水」を飲むってことは体の水分は増えるけど、ミネラルは増えてないので薄まってしまって全体的に足りない状態になってしまうんです。
よく運動をして汗をかいた後や、高齢者が何もしてないのに足がつる、痙攣するって症状が出るときがありますよね?それはマグネシウムが不足して筋肉の収縮が起こり痙攣してしまった状態。つりやすい人は体のミネラルバランスが良くないということなので注意が必要です。だからってマグネシウムだけを追加しても意味がないのが難しいところ。体の中でミネラルは調和をとってるので、一つだけ大量摂取しても意味がありませんw
またカフェインの多い「珈琲」「紅茶」「緑茶」は利尿作用がありさらに脱水につながります。カフェインレスのお茶とミネラルをしっかりとるように心がけないと水分をとったことにならないってことです。
熱中症予防にスポーツドリンクはよい?
ここでよく出てくるのがスポーツドリンク!皆さん夏場は積極的に飲んでる人も多いのでは?ひそかに一部の人は糖分が多いので、避けている人もいるかと思います。
ではなぜ、スポーツドリンクがお勧めされないか知っていますか?一番の理由は脱水時に推奨されている「経口補水液」の1/3しかミネラルが入ってないうえに、糖分が多く、その糖分を体が分解するのにエネルギーとビタミンを使って余計に疲れるからです。これ、意味あるの???コーラと変わらないじゃんって話です。
え??1/3なの?ってこれを知ったときちょっとショックでした。スポーツをしているお子様をお持ちのママは注意してくださいね!
昔から日本人が食事で味噌汁を飲む理由も畑仕事で汗をかいた体に、3食味噌汁でミネラルと水分を食事で補ってたわけですね。味噌は自然塩を使ったお味噌がならミネラルもしっかりとれます。自家製のスポーツドリンクを作ったり、麦茶や食事にミネラルをプラスするのもおすすめです。
自家製 経口補水液を作ろう
水・・・・・・・・・・・・・・500mL
自然塩・・・・・・・・・・・・小さじ1/4
クエン酸(またはレモン汁)・・大さじ1
砂糖(またはハチミツ)・・・・大さじ1-2
すべて混ぜるだけです。
自然塩を「にがり」にするのも◎
ハチミツではなくオリゴ糖にしたりとアレンジもできます。
脱水を起こさない体を作るためにタンパク質をしっかりとる!
なんで水分の話なのにタンパク質??って思った人は、初めにお話しした牛肉のドリップの話を思い出してくださいね!筋肉は水分をしっかりと保つことができるんです。
筋トレをしている高齢者とそうではない人で肌の張りが違うのもその理由。あー納得。
体を動かさずとも生活ができるライフスタイルになったことで、高齢じゃだけじゃなく若者も隠れ肥満が増加し、タンパク質不足が指摘されています。CMでもあったじゃないですか「おいしいものは脂肪と糖分でできている」ってやつ。糖質過多でタンパク質が少なめの食事を続けているとタンパク質不足になるわけです。そうすると水分保持ができず、熱中症にもなりやすい。なるほどつながってきたわーーって感じですね。
だから、同じように水分をとっていても熱中症になる人とならない人がいるわけです。自分がどういうタイプか知ることで、普通の人よりも気を付けないといけないという自覚を持つことが大事ですね。
人間ドックや地域の健康診断などの採血の検査項目の「アルブミン」という項目にちょっと注目してみてください。アルブミン値が4.5g/dl以下の人は要注意です。
お食事で動物性のタンパク質を積極的に取るようにしてみましょう!お肉がちょっとという人はエビやホタテ、お刺身など食べやすいもので◎酢の物やスープにしていただくのとお肉よりも食べやすいと思います。
「夏バテ」は体温調節機能障害、「熱中症」は体温調節機能が崩壊
最後に、「夏バテ」を起こしやすい人は要注意です。免疫も低下し、良いことはないですね。あるセミナーで聞いたこの言葉、まさに的を得ていると思いました。
「夏バテ」は体温調節機能障害
「熱中症」は体温調節機能が崩壊
要するに、夏バテというのは、熱中症の始まりってことです。おかしいな?と自覚症状があるということはすでに進んでいる状態。こまめにミネラルと水分摂取を心がけないといけないですね。
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