料理家の『真空シール器(真空パック機/真空シーラー)』を選ぶポイント 専用袋 VS 業務用

料理家の小平文(AYA)です。真空シール器(真空パック/真空シーラー)を使って冷凍作り置きを作り、週3料理、週4温めごはんを実践しています。

料理教室の延長として、真空シール器について教えるレッスンを主宰しています。
真空シール器(真空パック/真空シーラー)の選び方や、違い、他機種をお持ちでもどうつかうというのか?をお伝えするレッスンです。

今日はよく聞かれる質問であり、家庭用真空シール器(真空パック/真空シーラー)を選ぶ一番のポイントとなる「専用袋 VS 業務用袋」について書きたいと思います。

  1. 専用袋 VS 業務用袋(このページ)
  2. 国産メーカー vs 海外メーカー(→★)
  3. シール幅(→★)
  4. 消耗品の交換が可能か(→★)

袋の素材は、脱気することよりも大事なポイントです。
冷凍保存する際重要なのは「霜がつかない」「冷凍焼けしない」「ニオイがつかない」の3つです。その点でいうと専用袋も業務用袋も「真空シール器(真空パック/真空シーラー)用」として売っている袋はどれもクリアしているので安心くださいね。

どんな袋が使えるのか?

真空シール器(真空パック機/真空シーラー)で使える袋は「空気を通しずらい」素材であることが大前提です。せっかく機械で脱気しても空気が戻ってしまう素材では元も子もありません。真空シール器用として売られている袋の素材は、空気を通しずらい素材のため、脱気することで空気が戻ることはありません。

ネットの記事などに、「どんな袋でも使える」と書いている人がいますが、もちろんどんな袋でも使えるはある意味間違ってないです。熱で溶ける袋の素材ならどんな袋でも使うことができます。

ただ!その袋の素材が空気を通す素材なら戻っちゃいますし、冷凍対応でないなら袋が劣化してぼろぼろになります。「使えるかどうか」と「保存に適しているか」は意味が違いますよねw

専用袋を使う『真空シール器(真空パック機/真空シーラー)』

専用袋を使うというのは、メーカー専用という意味もありますが、エンボス加工された袋を使わないと空気を脱気することができない機種のことを言います。

空気を脱気する方法が溝全体で袋の中の空気を吸い上げる方式のため「溝式(みぞしき)」といわれています。

空気を脱気するとき、溝全体で空気を吸い上げると袋がくっついて中の空気を吸えないため、空気の通り道ができるように凸凹に加工したエンボス加工の袋を使って隅々まで空気を抜く方法です。

そのためツルツルの袋は使えません。が!ツルツルの袋はシールするだけなら使うことができます
最近クラウドファンディングなどで見かける真空シール器(真空パック機)の広告に紛らわしい記載だったり、間違った広告が多いのですがたぶん代理店も知らずになんでもできるとうたって言うことが多いのでご注意くださいね。私の生徒さん、それに引っかかった人結構います。

業務用袋が使える『真空シール器(真空パック機/真空シーラー)』

業務用袋というのは透明な袋で袋の素材、用途、サイズなども豊富で一般的に100枚入り一袋で販売されています。業務用という名前でお分かりかと思いますが、通販で売られているパックや業者間でやり取りされている真空パックをつくときに使う袋のことです。

業務用真空包装機でも使えるもので、素材の組み合わせによってストレッチ性があるものや擦れなどで破れづらい素材など様々です。

家庭用の真空シール器(真空パック機/真空シーラー)でいうと「ノズル式」という言われる真空シール器(真空パック機/真空シーラー)が業務用袋が使える機種です。日本で買える真空シール器(真空パック機)の中で数社しかこのノズル式のものはありません。その中で純粋な日本メーカーは朝日産業株式会社の「ダッキー」のみです。

ノズル式という言葉の通り、ノズルから袋の中の空気を脱気する方法の真空シール器(真空パック機/真空シーラー)です。

私もいろんなメーカーを使い研究した結果、消費者として一番愛したのがダッキーです。そこからこんなに愛している私を知ってほしいとおもって、神奈川県から名古屋まで訪問したのがきっかけで今ではいろんなお仕事をさせていただいています。

別記事でも書きますが、日本に拠点のあるメーカーは少ないため、故障や修理対応までしてくれるメーカーはほとんどありません。

ランニングコストでみる真空シール器(真空パック機/真空シーラー)の袋

真空シール器(真空パック機/真空シーラー)を長く使うことを考えるとランニングコストがネックになってきます。皆さんが良く冷凍保存する際に使うジップロックと比較すると業務用袋はジップロックよりも安価で使うことができます。

ちなみに、ジップロックは空気もニオイも通す素材です。しっかり空気を抜いたのに戻っているってことありませんか?それはそもそもジップロックの素材が空気を通すので当たり前なんです。

専用袋はピンキリですが、エンボス加工代がかかるため、高価なものが多くランニングコストがとてもかかります。そのため袋がもったいなくて真空シール生活を続けるのが難しくなることが多いですね。

それでは元も子もないので、しっかり使いたい人は「ノズル式」一択になるということです。

2023年 料理家がおすすめする家庭用『真空シール器(真空パック機/真空シーラー)』
料理家の『真空シール器(真空パック機/真空シーラー)』を選ぶポイント 専用袋 VS 業務用
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